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『形成外科』と『整形外科』何がどう違うか知ってる? いざという時に慌てないために知っておこう

ケガは大人でも予想出来ませんが、こどもは大人の数倍も予想外のケガをしますよね。

私の息子も薄暗い公園で「まだ遊ぶ~」と言うことを聞かず遊んでいたら、走って公園の電灯の棒部分に激突して、鼻の上がパカって切れたことがあります。
パックリ切れてるし、血は止まらないし、焦りまくりました。

こんな時は何科を受診したら良いのか悩みますよね。あれ?「整形外科」行けばいい?って私は思ったんですが、この場合は専門の科『形成外科』なんです。こんな怪我の時に『整形外科』へ間違えて行ってしまう方も多いようです。怪我で血がポタポタ落ちているとスマホで調べていてもまともに調べられませんでした……。そしてかなりの時間ロスをしてしまった経験があります。

ケガは料理中や生活の中でいつ起こるかわかりません。
私のようにならないために、詳しく『形成外科』と『整形外科』の違いを覚えておきましょう。

    目 次
  1. 『形成外科』治療の範囲
  2. 『整形外科』治療の範囲
  3. まとめ

『形成外科』治療の範囲

形成外科は、生まれながらの異常や、病気や怪我などによってできた身体表面が見目のよくない状態になったのを改善する(治療する)外科で、頭や顔面を含めたからだ全体を治療対象としています。熱傷(やけど)の治療、怪我や手術後の皮膚の瘢痕・ケロイドや生まれつきの母斑(あざ)の治療、皮膚や皮下の腫瘍の切除、眼球がおさまっている骨のくぼみやほほ骨などの顔面骨折の治療などが、形成外科の一般的な治療です。

日本整形外科学会より引用

形成外科は、身体の表面上の形への治療をします。

治療範囲 1. ケガ・やけどなどの傷
2. 顔面骨折 ・病変部位の切除
3. 床ずれなど
4. 痣(あざ)やできもの
5. 美容整形(若返り手術など)

なるほど、血が出る外傷的なものや美容整形の分野も入るので、傷跡を綺麗に治すことが得意な分野なわけですね。特に顔や手などの見える部分がケガした時は覚えておきたいですね。
ほくろ、いぼ、巻き爪などの爪のトラブルなども形成外科になります。

『整形外科』治療の範囲

整形外科は身体の芯になる骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療する外科で、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象にしています。背骨と脊髄を扱う「脊椎外科」、上肢を扱う「手の外科」と「肩関節外科」、下肢の「股関節外科」、「膝関節外科」と「足の外科」、スポーツによるけがや障害を扱う「スポーツ医学」、「リウマチ外科」、腫瘍(できもの)を扱う「骨・軟部腫瘍外科」、骨粗鬆症などを扱う「骨代謝外来」と多数の専門分野があります。

日本整形外科学会より引用

整形外科は、身体の機能的改善を重視して治療します。

治療範囲 1. 骨折・ねんざ・打撲
2. 腰痛、肩こりなどの治療
3. 靭帯や筋肉に関する外傷や疾患
4. 脊髄や神経に関する外傷や疾患
5. リハビリテーション・スポーツ医学

骨折、脱臼、打撲、捻挫などは迷わず整形外科です。またリウマチなどの自己免疫疾患も整形外科へ行きましょう。

まとめ

ケガをしたら出来るだけ早く病院へ行きましょう

発熱とかとは違い、ケガをしたら出来るだけ早く病院へ行き治療してもらうのが、大事なようです。早ければ早いほど傷口も綺麗にくっつきやすく後が残りにくいです。

ちなみに息子の鼻の上のケガの場合は幸い浅い傷で10日間ほどのテーピングでくっつきましたが、鼻の上に傷跡の線が1年以上経った今も残っています。もっと早く行けば良かったなと後悔しています。

突然のケガ、びっくりしますね。もうケガはして欲しくないけれど必ずまたするでしょう。なのでその時は慌てず適切な診療科へ行こうと思います。
皆様も、宜しければ頭の片隅に覚えていただければ、いざという時にお役に立てれば幸いです。